小沢聡はその技術、トーナメントの実績もさることながら、友釣りを分かりやすく伝える力も一級品。
自身のYouTubeチャンネルも含め、分かりやすくていねいな解説は多くのファンに支持されている。
そんな小沢が以前からたびたび口にする竿選びのポイントがある。ミドルクラス以上の竿で友釣りに入門できればベストなのかもしれないが、それでは少しハードルが高すぎる。ではエントリークラスはどうか。使いにくい竿なのだろうか。
そのような印象を抱いているなら、小沢はそれは間違いだと言うだろう。
「トモアユはくせのない標準調子に仕上げています。シマノでいえばFWに近い感じがしますね。
とくに初心者の人はこのような調子がいいと思うんです。これから友釣りをおぼえる方が特化した調子の竿を選んでしまうと、
それが基準になってしまうので、次に竿を購入するときに選択肢が狭まってしまうんですね」
標準調子で友釣りをおぼえれば、次の段階に達して先調子や胴調子、軽い竿やパワーのある瀬竿などを選ぶときには
確固たる軸ができている。進む道が分かれるときに迷いにくいというのが小沢の意見だ。