【シマノ/両軸リール/SC小船 HD】 SC小船 HD ![]() ![]() [SC小船]に先鋭の機能を搭載!
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■ ハンドル機能の概念を一新。 両軸リールの使い方を変える、ラピッドファイアハンドルドラグ ライン強度を超える負荷が掛かる前に、スプールが逆転することで送り出し、切れるのを防ぐ。ドラグの機能はいたってシンプルである。そして両軸リールの場合、ハンドル付け根で調整するスタードラグについて、誰も、何も、不満を抱くことはなかった。これまでは。 やり取りの最中にドラグを緩める、あるいは締める、といった使い方だけならば、あるいは問題はなかったのかもしれない。しかし、関東のコマセマダイに代表されるように、一見アンバランスとも思えるような細ハリスで喰わせる釣りでは、この機能だけでは役不足だといえる。 仕掛けをタナに下ろし、最初のひとのしで切れないようにドラグを緩める。幸運にもマダイがヒットすればいいのだが、仕掛けを入れ直すときには再び、ドラグを締めて回収する。この繰り返しが求められてしまう。 [ラピッドファイアハンドルドラグ]は、この煩わしい操作を変える唯一の機構。ハンドル回転のワンアクションでドラグ力のアップ/ダウンが可能になったのだが、“巻けば巻くほどドラグが締まる”といった鈍重なメカニズムではない。設定値のミニマムからマックスまで120°、わずかハンドル3分の1回転での調整が可能になったのだ。そのレスポンスは両軸リールの使い方を大きく変えてしまうものだ。 ■ アタリの衝撃から、細ハリスを護る。 喰わせてからの安心感。“HD”は誘って攻める釣りの強力な味方 「実際は、ハリスが太くてもマダイは喰う。馴染みやすさで考えれば4号、5号の方が上なんです。しかし細く、軟らかければフワフワと仕掛けが漂う。そうすることで喰わせるチャンスが多くなるってことです」 細ハリスのマダイ釣りを知り尽くす永井裕策は意外なことを言う。“細ければ魚に見え難いから釣れる”それが一般的イメージだろう。これを信じることで不安がなくなり、釣りを慎重にもするし、スリルを求める遊び心も満たすのだ、とも永井は思う。しかし、永井の細ハリスはそれらに加え、「誘って攻める釣り」のためにある。 「例えば久里浜あたりなら2号まで。1.5号や1.7号も使うことがあります。水中ではハリスが湾曲して漂っているんですが、テンビンを少し沈める、つまり『落とし込む』ことによって、フワッと反対側のエサが引っ張られて動くでしょう。[ラピッドファイアハンドルドラグ]なら細ハリスでも喰わせてからの安心感があるんですよ。最初のひとのしをかわすことができる。スタードラグで調整してもいいけど、忘れてしまうことだってあるじゃないですか。特にワラサが喰うときなんかだと、あっという間に切られてしまう。このリールなら面倒臭さがないですし、設定すればそれで通せる。だから切れる前にラインを出せる」 永井はこの日、剣崎沖に浮かんでいた。新しいリールは既に手に馴染み、完全に我が物になっていた。最初の投入。仕掛けをタナまで下ろしたらクラッチを戻し、ハンドルを60°逆回転させる。ここで、波の揺れでラインが出て行かないギリギリの強さにドラグを合わせた。なぜ60°なのか。 「設定を(ハンドルドラグ調整幅である120°の)真ん中にもってくることで両端が生きる。『落とし込み』で誘う場合にハンドルを少し“返せ”ば、ドラグが緩んで仕掛けが落ちるようにできるし、回せば締まる。やり取り中にドラグが強過ぎると感じても、ハンドルをパンと逆転させればいいからね。(ドラグ調整のための)ハンドル回転は半分の60°でも十分なんですよ、それだけでドラグが効いて、やり取りができるから恐くない」 ■ 掛けたなら獲る。確実に底を攻める。 青物に、底に潜む対象魚に。考えながら、楽しみながら活用できる可能性 小振りではあるが、いきなりマダイが竿を曲げてくれた。しかし、イナダの活性の方が高いようだ。短い時合いが何度かやってきたが、新しいリールを理解し尽くした永井の手返しは素早く、次々と掛けていく。 しかし、ロッドが絞り込まれると永井はわずかにハンドルを逆回転させてドラグを緩める。ロッドの曲がりが戻りかけるとすぐに攻勢に出る。そのレスポンスを大いに楽しみ、確実に獲っていく。 それはレバーブレーキ付きのスピニングリールを連想させるやり取り、つまり「ラインを出すときは出す。止めるときは止める」といったメリハリのあるものだ。 「リールにパワーがあるし、太いハリスならドラグ調整は少しでもいい。ワラサでも最初は強いけど、頭がこっちに向いたらすぐに巻くことができる。再び走るなら同じことを繰り返せばいい。すごく便利ですよ、使いがいのあるリール。有利なのはコマセマダイだけじゃない」 永井の得意技である「落とし込み」でも少し触れたが、これだけ機構が進化すれば、ラインを護るだけがドラグの役割ではなくなってくるという。 「ヒラメで底を狙う場合、潮が速いと流されるじゃないですか。そんなときハンドルを返してトン、返してトン、とタナの取り直しができる。オニカサゴでも根のあるところで、ちょっと底を切ってまた落としたりするのに、いちいち巻いてクラッチを切るのは大変です。だから[ラピッドファイアハンドルドラグ]はすごく便利なんですよ。タナを取り直すことが誘いにもなりますしね。イサキ釣りでも、活性が高いと上のハリから喰いますが、渋いと下の方から喰ってくる。下で喰うときのアタリは弱いんですが、そういうときにジワジワと落として喰わせていけます。ほかにはイカ狙いでもいい。まずはリールを自分のものにすることですよ。最初は不安かもしれないですけど、ビギナーでもちょっと使えば慣れると思いますし、このリールでもっと“遊んで”ほしい。それに、使えば使うほどいろんなイメージが湧いてきますから」 ![]() ![]() ![]() ※この商品の販売は終了しました。
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