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「F」の軽さに「X」の剛さ、長尺の新機軸“パワー系軽量ロッド” 目指したのは、「一日釣りをして負担の少ない長竿」。特に昨今のへらぶなの大型化、そしてより繊細なアプローチが求められている今、その性能は単なるカタログスペックの軽量化では計り知れないレベルに達している。ほぼ重さが同じ竿でも、取り込みに手間取る竿と素早くへらを水面へと導かせられる竿、そしてその何倍も行う打ち返し、アワセ時にへら師の肉体に掛る負担を考えた場合、重量はその要素の一つであるにすぎないことが分かる。
ダイワは長尺の機能を釣り師視点で見直し、1枚釣ることに対する評価だけでなく、一日の釣り全体のプロセスを踏まえたトータルバランスから従来技術を精査し、さらに新たな機能を加えることで“軽さ”と“パワー”という相反する要素を克服。それが実釣での快適さを追求してきたダイワが長竿の世界に放つ新たな展開。それこそ「F」の軽さと「X」のパワーを兼ね備えた「FX」の開発コンセプト“パワー系軽量ロッド”。実釣機能で疲れ知らずということは、同じ尺ならより早く・繊細なアプローチを可能にし、さらなる釣果を求めるならより遠く・深い領域へとその攻略範囲を拡大させることができる。
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「烈火S」よりも胴調子でパワーアップ。さらに軽量化も実現。
パワーランクは「ヘラF」と「ヘラX」の中間。大型べらに対応するパワータイプに属する。調子は「烈火S」よりも若干胴調子にセッティング(分類的には操作性重視の先調子タイプ)。長ハリスの振り込み、チョウチンでのタメが効く近年の長尺釣法の主流を見据えた「最も汎用性が高く、クセのない」まさにいいとこ取りの調子設定。穂先は細いが張りはアップしており、振り込みのエサの飛びが安定、掛けてからのタメ性能も向上している。全体としてパワーアップしつつ、相反する軽量化にも成功。さらに「株理論」の精度向上はもちろん、「X45」「チャージリング」などのテクノロジーを新たに搭載している。
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継数を見直し&ダイワ並へら史上初の長さ設定 14・19尺の継数を減らすことでよりしなやかに、スムーズな支点移動を可能にした新フィーリングを実現。14尺はダイワ長尺系ロッド初の4本継化、19尺は初の5本継化を実現。継数が減ることで18尺とほぼ同じフィーリングで19尺が扱える。さらにダイワ並継へら竿初の26尺、また最長の30尺もラインナップ。実釣フィールドに即した選択肢がより一層増えた盤石のラインナップ。
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DAIWA TECHNOLOGY 熟成を重ねた「株理論」、「軽量化」と「パワー」という矛盾を克服

| ■へらの突っ込みにブレーキをかける「チャージリング」 理想の弧を追い求めるダイワ独自の「株理論」。素材が肉厚・低弾性の竹素材を使った和竿の仕立て方をベースとしているがゆえに、和竿にないような長尺軽量ロッドを作ろうとした場合には自重が重くなってしまう。そこで、その問題を解消すべく『株理論』の支点移動の中でへらの突っ込み(=チャージ)に対して“節が最も働く位置”に極薄カーボンシートをリング状に数か所巻きつける(写真の赤○の部分)ことで素材のツブレを制御し、へらを早い段階で止め、浮かすことで、軽量化を進めながらパワーアップを実現。『株理論』設計だけでは難しかった「軽量化」と「パワーアップ」を両立させることに成功した(各節によってカーボンシートの厚さ・弾性・幅は異なります)。 |


| ■株理論 伝統的な和竿のノウハウを取り入れた設計手法。「竿の一節一節は一本の竿のごとく、先が軟らかく、元にいくほど硬い」。これをミクロの世界で解析し、バランスよくつなげることで曲りの頂点のスムーズな移動を可能にしたダイワ独自の設計テクノロジー。特に顕著に見られる違いは、従来の竿では曲がりの頂点が大きく移動するのに対し、株理論では滑らかに移動するため、掛けた魚が暴れないという点。へら竿に求められる理想的なバランスを実現している。 | 
| ■X45 従来構造(竿先に対して0度、90度)にダイワ独自のバイアスクロス(ネジレに対して最も強い±45度に傾斜したカーボン繊維等)を巻くことで目に見えない竿のネジレやパワーロスを防ぎ、パワー・操作性・感度を飛躍的に向上させることに成功。大型へらの突っ込みをいなし、楽に浮かせるパワーを発揮する。 →X45についてのさらに詳しい説明はこちら▼ | 
| ■V-ジョイント 竿が可能な限り歪みの少ないきれいなカーブを描くよう、節の合わせ部分にダイワ独自のバイアス構造のカーボンシートを採用。合わせ部のスムーズな曲がりを実現し、パワー・レスポンス・感度において高次元の性能を発揮させることに成功。繊細なへら竿にとって、継ぎ部のスムーズな曲がりはリフティングパワーの向上に大きく貢献している。 |
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仕様詳細
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| 長尺ロッドの難敵が軽さと強度のバランス。東レ(株)ナノアロイテクノロジーを採用し、軽さだけでなく信頼性でも進化。 | アイテムごとにグリップの長さ・径を見直しダイワのへら竿の中では「ヘラX」のようにパワー系に分類されるシリーズと同じ大きさを採用。しっかり握って、思い切り引ける形状を追求。また竿尻をストレート化することでより握りやすい形状となっている。 |
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| グリップの形状・太さを見直し、編み込まれる糸に凸凹加工と滑り止め塗装を厚塗りすることでしっかり握り込めて持ち重り感の小さいグリップとなっている。「烈火S」に比べて若干細身にセッティングされたことで、誰にでも握りやすい。振り込み時にはグリップ中央をしっかり握ることで操作性がさらに向上。 | 「龍聖・N」で実績の高い0.9mm細径チューブラー穂先を採用し、小型からまん穂先との組み合わせで水キレ抵抗を大幅に軽減。さらに細径化でも高弾性化素材にすることで「烈火S」よりも張りが強く、大きなエサの重さにも負けず、持ち重りの軽減も実現。 |
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| 竿袋にもこだわり、表地は渋めの焦げ茶色、裏地には「FX」のイメージカラーであるゴールドのサテン調生地を採用した2重構造。 |
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アイテム | 標準全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 標準自重 (g) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | カーボン 含有率 (%) | 12 | 3.60 | 4 | 99 | 57 | 0.9 | 9.5 | 98 | 13 | 3.90 | 4 | 107 | 63 | 0.9 | 10.0 | 98 | 14 | 4.20 | 4 | 115 | 66 | 0.9 | 10.6 | 99 | 15 | 4.50 | 5 | 100 | 67 | 0.9 | 11.1 | 99 | 16 | 4.80 | 5 | 108 | 73 | 0.9 | 11.7 | 99 | 17 | 5.10 | 5 | 112 | 77 | 0.9 | 12.3 | 99 | 18
| 5.40 | 5 | 118 | 81 | 0.9 | 12.9 | 99 | 19 | 5.70 | 5 | 123 | 88 | 0.9 | 13.1 | 99 | 21 | 6.30 | 6 | 116 | 100 | 0.9 | 14.3 | 99 | 22 | 6.60 | 6 | 120 | 109 | 0.9 | 14.5 | 99 | 24 | 7.20 | 7 | 116 | 127 | 0.9 | 15.5 | 99 | 26 | 7.80 | 7 | 122 | 145 | 0.9 | 16.3 | 99 | 28 | 8.40 | 8 | 119 | 168 | 0.9 | 17.3 | 99 | 30 | 9.00 | 9 | 118 | 193 | 0.9 | 17.7 | 99 |
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