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大幅な進化を遂げた「ブラツクジャックイカダメタルチューン」がイカダ竿の進化を一気に進める。 今や船竿・磯上物竿・ルアーロッドと様々なシチュエーションで活躍するスーパーメタルトップ。カーボンを超える感度そしてグラスソリッドに匹敵する柔軟さを併せ持つダイワ独自のテクノロジーを初めて搭載したのは2004年に発売された「極覇光」だった。この竿の穂先に採用されているスーパーメタルトップは、その金属という素材の特性から、とにかくカーボンでは非常に折れやすい穂先が、巻き込んでも折れないという点で、それまでにないメリットをもたらした。 そして「釣り」という点では、感度と柔軟性を兼ね備えた穂先が、チヌとの出会いをさらに魅力的なものにした。 極覇光の発売から、ダイワはテクノロジーの開発をさらに進め、ここに「ブラックジャックイカダ メタルチューン」を発表する。 極覇光で使用したスーパーメタルトップの素材自体は変わらないものの、処理の仕方を更に進化させ、スーパーメタルトップの感度を大幅に増幅させるショートコンセプトを採用。これにより操作性の向上も図られた。ショートコンセプトにすることで心配されるパワーへの不安は、節にV-ジョイントを使用したことで、むしろパワーの向上すら図られている。さらにタメが効き、驚くほどチヌの引きを感じさせず、大チヌでも暴れずにジワリ、ジワリと浮かせることのできるXトルク構造をブランクスに配置。 設計・ラインナップともに大幅な進化を遂げた「ブラックジャックイカダメタルチューン」がイカダ竿の時計の針を一気に進める。
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アイテムごとの特徴
•ブラックジャックイカダ メタルチューン127 穂先でアタリと誘い、2番節(元竿)でタメてチヌを獲る並継変則2本継ぎ設計。 カセ、イカダ釣りの両面で活躍する。特に、小型のカセ釣りや水面に近いイカダ釣りの足元直下でのダンゴ釣りで威力を発揮。 ショートコンセプトにより、穂先が水面の中に入ってしまうストレスを解消しつつ、微かな穂先の前アタリ、本アタリを確実に見極められるショートロッド。また、ショートコンセプトの効果で、より攻撃的に攻めることができ、苦手とする人の多い、細かなライン操作がスムーズに楽にできる。 スーパーメタルトップを搭載したことでミリ単位のシビアな誘いができ、オモリを打たないラインを緩め気味に釣る完全フカセ釣りやハワセスタイルから、急流の早潮釣りやストラクチャーポイントでのオモリを使用した落し込み、さらに、深場の大オモリまでオールラウンドに対応。
•ブラックジャックイカダ メタルチューン140 穂先でアタリと誘い、2番節(元竿)でタメてチヌを獲る並継変則2本継ぎ設計。 オールマイティーに使えるイカダ釣りのスタンダードタイプ。 1.4mの長さは足元直下から沖目へとオールラウンドに使用できる最適な長さ。足元直下でのノーシンカーのダンゴ釣りからダンゴを使用しない大オモリでの落し込み釣りまでが自在。また完全フカセ釣りから急流の早潮釣や深場の大オモリを使用する釣り、そして数釣りの競技志向にも対応する。春の乗っ込みや深場の大物にも対応できるオールラウンド性を持ったアイテム。
•ブラックジャックイカダ メタルチューン145M 穂先と2番節は並継、2番節と元竿は振出設計の変則3本継ぎ設計。 マルチレングス伸縮全長 145 : 124 手前の足元直下を攻める1.24mから沖目を攻める1.45mへ、沖目(1.45m)から足元直下(1.24m)へと軽快な手返しを実現。変幻自在にスピーディな速攻広角釣法が可能。さらにマルチレングスの特性を活かし、ダンゴ釣りから落し込み釣り、落し込み釣りからダイゴ釣りへも切り替えができ、また、完全フカセ釣りから急流の早潮釣や深場の大オモリまでこなすオールマイティー性を誇る。 (穂先のみ2番節下栓に固定収納タイプ) 下栓は持ち重り軽減するバランザー木製下栓タイプ
•ブラックジャックイカダ メタルチューン140B 穂先でアタリと誘い、2番節(元竿)でタメてチヌを獲る並継変則2本継ぎ設計。 小型両軸ファンに向けて送るベイト仕様(B=両軸)モデル。1トリーガータイプの両軸ベイト専用リールシートは握りやすいパーミング性とダイレクト感度を実現する。足元直下でのダンゴ釣りからダンゴを使用しない落し込み釣りまで自在に対応。さらに、春の浅場の乗っ込みから秋の深場の大物にも耐えるパワーを誇る。また完全フカセ釣りから急流の早潮釣や深場の大オモリまでこなし、大型チヌだけでなく真鯛から青物まで繊細かつ豪快なやり取りができる。 (移動の際は保護用ユーピロンケースに穂先を収納、元竿に収納する仕様ではありません) |
手まで響く高感度「スーパーメタルトップ」
超弾性チタン合金のスーパーメタルトップの特徴はしなやか、かつ手まで響く高感度。 軽量金属として知られるチタン素材を構成した超弾性チタン合金素材に、カーボンとグラスのコンポジットシートを巻きつけテーパーをつけたものがスーパーメタルトップである。 超弾性金属素材特有の非常に強い振動伝達特性により、初期振動のアタリを長く持続。朝、夕マズメどきの暗い時間帯や強風時でも微かなチヌの前アタリを確実に伝達し、特に前アタリを視覚(目感度)よりも先に触覚(手感度)で明確に手元に伝えてくれる。 また、比較的緩やかな潮での完全フカセ釣りも、ラインに潮がアタリ、自然におばせた状態 になると、アタリを手元まで響かせる高い伝達性から、チヌの様子が手に取るように分かり、ミリ単位の繊細なライン操作をすることができる「より攻撃的なイカダ竿」へ竿を進化させる。 また、スーパーメタルトップは金属ならではの強度を持ちながらグラスソリッド並みのしなやかさがあるため食い渋るチヌも違和感を与えないため、エサをくわえたまま舞い込んでくれる。 スーパーメタルトップの柔軟さは、グラスソリッドと同じ先径0.3mmの細さでも、穂先にラインが絡むトラブルやハリやオモリを巻き込むトラブルでも折れる心配がないことは、イカダ釣りにおいて大きなメリットとなる。
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パワー、操作性に革命をもたらすネジレ防止の最適構造「Xトルク」。
従来構造(横方向(0°)繊維と、縦方向(90°)繊維)に、ダイワ独自のバイアスクロス(±45°に斜行したカーボン繊維)を巻くことにより、繊維のネジレを防ぎ、パワー・操作性・感度を飛躍的に向上させる構造が「Xトルク」。 ブラックジャックイカダ メタルチューンでは、ブランクに発生する竿のネジレ、さらに、竿のブレを抑え、操作性のレスポンスを飛躍的に向上。チヌを掛け合せた後、一気に突っ走りしながら、横走りする時に威力を発揮。繊細な細仕掛けにも対応することができるようになり、軽快な片手操作を可能にする。
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スーパーメタルトップの特性を高める「新ブランク設計」&「マグナムテーパー設計」。
ブラックジャックイカダ メタルチューンは「先短穂先・胴長ブランク設計」&「マグナムテーパー設計」を採用。この設計により「アタリの鋭さと軽快な操作性」を実現。「先短穂先」によりアタリへの早い反応を実現し、「胴長ブランク設計」&「マグナムテーパー設計」により実戦に即応した鋭い合わせとガッチリとした合わせが利き、確実なフッキングをすることができるため、大チヌも楽に浮かせられる理想のイカダ竿を実現。 |
FUNCTIONS

•スムーズな節の曲がりが理想の調子とパワーアップを実現する「V−ジョイント構造」。 ブラックジャックイカダ メタルチューンの合わせ部にVジョイントを採用し、竿で最もパワーをロスする合わせ部で、ワンピースロッドのようなスムーズな曲がりを実現。小型、大型を問わず自然に違和感なく食い込ませることが可能。V−ジョイント構造にすることで反発スピードが速く、跳ね上がる復元力も大幅アップ。チヌの突っ込みを抑え、チヌを暴れさせず一気に引き寄せることが可能になる。
•カーボン繊維を密入し、軽さとパワーを両立させた高密度カーボン「HVF」。 従来のカーボン素材と比較し、ダイワ独自のノウハウでカーボン繊維量を多くし、 カーボン繊維密度を高めたもの。カーボン繊維を高密度に入れることで、カーボンシートがビルドアップされ同じ太さ・厚さであっても、より強く、より細く、よりシャープに設計することができるようになる。
•ガイドコンセプト 元ガイドはSiCリング入り(ロー ライダー)LCガイド仕様。その他固定ガイドはLBDSiCガイドを使用し、イカダ竿の心臓部にあたる穂先部のガイドはMKミニクロガイドを採用。糸絡みしにくい低重心SiCガイドフレームにより朝・夕マズメ時の暗い中の竿操作時でも軽仕掛けが抵抗なくスムーズに操作できる。 •リールシート 127/140/145Mには前進機構付き軽量板シートを採用。また140Bには両軸ベイト専用(1トリーガータイプ/EVAグリップ)リールシートを使うことで大型チヌとの豪快なやり取りに効果を発揮。握りやすいパーミング性とダイレクト感度を実現する。
実際の釣りにおけるスーパーメタルトップとグラスソリッド穂先との違い。(ダイワスタッフの稲垣昌巳氏談)
スーパーメタルトップは実際に釣りをすればその良さが誰にでも分かるほどの違いが出るテクノロジーと感じている。釣行回数を重ねるとチヌと他魚のアタリが分かるようになり、チヌだけのアタリが見極められるほど。ここで実際に釣りをした結果から感じる両者の違いをご紹介しよう。 ○グラスソリッドの釣りについて グラスソリッドの場合は、手元に伝わる手感度がスーパーメタルトップと比べてしまえば、すべて「モゾモゾ」とした感じになっているのではないだろうか。結果として、アタリを手感度で感じるのは難しく、ほとんど目感度で前アタリを取っているのが当たり前なのだ。また、穂先の曲がりで、チヌと他魚のアタリの出方が違うことまでは分かってはいるが、チヌと他魚の「曲り」を判断することが難しいのも事実だ。目で見ているだけでは穂先の曲がりの違いが小さいので、本命のチヌの合わせのタイミングが取りにくいのが現状ではないだろうか。これは実は釣果に差が出る部分だと感じている。 ○実戦によるスーパーメタルトップの良さ。 手元(手感度)、穂先(目感度)の順にアタリが非常に大きく表れる。特に、グラスソリッドだとわからない微かな前アタリがとにかく大きく「コッン」と響きながら伝わる点は特筆に値する。アタリの流れとしては、まず穂先にアタリが出る前に「コッン」と前アタリが手元に大きく伝わる。その後、穂先がキュと曲がる。このステップでアタリをとらえることができると、非常に合わせのタイミングが取りやすく、フッキングの確率が大幅にアップすることとなる。 またスーパーメタルトップは潮に関係なく、ラインを張り気味の状態なら、チヌ特有の「コッン」という前アタリが手元に素早く伝わる点も大きい。大オモリを使用したり、貝などの比重のある刺し餌を使用しても穂先の感度は変わることがないのも、釣り人に対するメリットだと感じている。 また、チヌを掛けることとは直接は関係ないのだが、穂先にラインが絡んだり、慌ててハリやオモリを巻き込んでも折る心配がないことは釣り人にとってうれしいことではないだろうか。誰にも必ずといってよいほど穂先を折ってしまった経験があると思う。これからスーパーメタルトップ搭載アイテムを使う人が増えると、この悩みから解消される人も増えると思うと羨ましい気持ちになる。
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ブラックジャックイカダ メタルチューン
品名 | 標準 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 標準自重 (g) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | 適合ハリス ナイロン(号) | カーボン 含有率(%) | F-125 | 1.25 | 2 | 83 | 95 | 0.3 (0.4) | 15.9 (16.4) | 0.6-2 | 13 | F-138 | 1.38 | 2 | 96 | 100 | 0.3 (0.4) | 15.9 (16.4) | 0.6-2 | 11 | 127 | 1.27 | 2 | 85 | 90 | 0.3 (0.6) | 23.3 (24.0) | 0.6-2 | 6 | 140 | 1.40 | 2 | 98 | 105 | 0.3 (0.6) | 23.3 (24.1) | 0.6-2 | 4 | 145M | 1.24/1.45 | 3 | 82 | 130 | 0.3 (0.6) | 20.4 (20.9) | 0.6-2 | 51 | 140B | 1.40 | 2 | 98 | 95 | 0.3 (0.6) | 11.4 (11.5) | 0.6-2 | 6 |
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スーパーメタルトップご使用上の注意 1:零下環境ではご使用にならないてください。スーパーメタルトップは、 5℃以下の環境では弾性が除々に低下し、0℃以下の環境では弾性低下が著しく、穂先機能を失う恐れがあります。 (気温上昇により本来の特性にもどります。)
2:過度な屈曲を生じるようなご使用はお避けください。 スーパーメタルトップは、通常操作においては快適にご使用いただけますが、巻き込む等外的要因による過度な屈曲には、直ちに折れることはありませんが、クセ(塑性変形)が残り、金属疲労が蓄積し破壊に至ります。
3:クセは、手で修正できる場合があります。 2のように万一クセが残った場合は、曲っている側と逆の方向にゆっくり曲げることで、修正できる場合があります。尚、クセの修正を繰り返しますと、金属疲労の原因となりますので、仕掛けの巻き込み等クセが残るような操作はお避け下さい。過度な巻き込み等によりカーボン・グラスシート巻付部分が剥離することがありますので、ご注意下さい。 |