LBDスピニングリールはシーバスのみならずSWルアーフィッシング全般に活躍の場を広げつつある。魚とのファイトにおけるアドバンテージはもちろん、タラシ調整やリトリーブ＆フォールなどのディテールに至るまで、レバーブレーキの利便性をもっとルアーフィッシングでも体験していただきたい。ダイワのそんな想いを形にしたのがエクスファイアLBDなのだ。堅牢なアルミボディに防水構造のマグシールドを搭載。スムーズなローターの逆回転に寄与する軽量エアローター。滑らかな滑り出しが自慢のUTD。指先ひとつでオンオフが可能なクイックオンオフレバーブレーキはルアーキャスティングの妨げにならないようショートタイプを採用。PE0.6〜1号の使用を想定したPE専用スプール。これらすべてがルアーフィッシングのために本気で開発した証である。

■2508PE-SH
シーバスを中心にチニング、エギング、テンヤゲーム、イカメタルにも対応。EVA素材パワーラウンドノブを標準装備。巻き取り長さ91cmのハイギヤ仕様。

■2508PE-H-DH
イカメタルやティップランなどのエギング系に最適なダブルハンドルモデル。テンヤゲームでも使い勝手がいい。

■2510PE-SH
リトリーブの釣りにとりわけ強いT型コルクノブ搭載。すなわちメインに想定するターゲットはシーバス。サバ、サゴシ、ハマチやイナダ級を狙うライトショアジギでも活躍。

【フィールドテスター　山本典史】

「慣れるまでには時間が掛かるけど、その段階を乗り切りさえすれば奇跡のキャッチ率が現実のものになります。」

僕が2012年にシーバスの、2013年はブリのIGFAワールドレコードを樹立できたのはLBDリールによるところが大きいです。「獲りたい」なら欠かせません。しかし、誰にでもすぐに使いこなせて、誰にでもイージーに魚をキャッチできるとはよう言えませんわ。ラインテンションを自在に操れるということは、言い替えれば、自分自身の一瞬の判断でラインを出すか止めるかを決断しなければならないということ。使い始めはそれが原因でバラすことも多いかもしれませんが、慣れるまで少し辛抱して使っていってほしいんですわ。キャッチできる魚がケタ違いに増えますから。

【フィールドテスター　中山聡】

「ライトリグ、ライトラインを扱って大型のチヌを獲るんならLBDリールは唯一の手段となるでしょうね。」

最近の人気過熱でスレ気味のチヌを獲るためには、ライトリグ、ライトライン、ライトロッドの必要性が増してます。だけど、チヌは口が硬いからしっかりアワセを入れないといけないし、アワセを入れたら入れたでチヌが違和感を感じるからファーストランが猛スピードになりますし…、しかもストラクチャーに逃げ込もうとするんです。するとライトラインじゃ保ちません。その弱点を補える唯一の手段がLBDリールなんです。逃げるチヌをいなし、ストラクチャーとの根ズレを抑え、瞬発的なダッシュにとっさに対処できるのは、もう、LBD以外ないんじゃないかと思いますね。

「マグシールド」とは、強い磁性を持たせた特殊なオイル「マグオイル」で強力な油膜を作り、海水や異物の侵入をブロックするというまったく新しい発想から生まれた防水システム。軽く滑らかな回転フィールを長期にわたって維持する。

そもそもローターやハンドルといった回転系パーツをいくら軽量化しても、それを支える軸受部の抵抗が大きければ、軽く滑らかな回転を得ることはできない。購入時は滑らかだったリールの回転が、徐々に抵抗感を増す要因のひとつが、海水や異物の侵入。海水に含まれる塩分が結晶化して回転部の隙間に入り込むと、スムーズな回転を妨げるうえにパーツも摩耗し、次第に回転時の抵抗が増していく。従来は内部への海水侵入を完全に防ぐにはパッキン構造にするしかなかったが、パッキンを使用した場合、パッキンが回転軸と直接触れてしまうため、回転の軽さを犠牲にせざるを得なかった。

ローター革命ともいうべき構造を持つエアローター。特異な形状の最適リム構造により負荷が分散することで、同等の強度で大幅な軽量化を実現。ローターバランスも向上し、レスポンスの良い軽い回転を実現。

剛性の高いダイワ独自の特殊アルミニウム「DS4」素材。外側がしっかりしているから内部のギヤの噛み合わせが狂わない。高負荷時のネジレ、ヒズミを防ぎ滑らかな回転、強力な巻上げ力、高耐久性を生み出す。

ドラグ効き始めの食いつきを解消し、締め込んでもスティック（ムラ）のない安定した滑らかさを実現した。大型魚のファーストランにも滑らかに追従、ラインブレイクを防止。精密さと堅牢さを兼備したドラグ。

ラインを出す・止めるためのアクションを指先一つで瞬時に行うことを可能にしたブレーキシステム。キャスティングを考慮したショートタイプを装備。

不可能といわれたドライブギヤ歯面形状を完全デジタル化することに成功。高精度のマシンカットを施して完成するデジギヤは、強度と滑らかな回転性能を有する。

ラインがトラブル無く放出、飛距離が伸びるスプール構造。スプールを大口径＆逆テーパーにすることでスプール前方のラインが押し出されにくくなり、バックラッシュなどのライントラブルが激減。また、大口径による巻取り速度とドラグ性能も向上。ABSIIはスプールリング形状を見直しキャスト時の抵抗を軽減。より遠投性能を高めた。

先端のボタンを押し続けながら簡単にスプールを着脱できるため、釣り場でさっとラインチェンジできる。

ライントラブルを減少させる最も大切な要素のひとつ。クロスラップは巻き糸角度の大きい綾巻き方式を採用し、スプール巻糸部へのラインの食い込みや糸のズレを防ぐためにクロスして巻取る方式。特に細糸やPEラインの場合、その効力は顕著で心地よい飛びを実現する。

糸がラインローラーまで流れるように送り出されるベール形状により、糸ガラミトラブルが劇的に減少。さらに中空構造にすることで、重量を変えず、大幅な強度アップを実現。

1.仕掛けのタラシ調整が楽
　タラシの微調整がレバー操作で簡単にできるため、キャスト、ルアー交換等の手返しが大幅にアップ。

2.ローターを逆転させてのフォールが可能
　ベールを開けずにローター逆転でのルアーフォールが可能。またフォール中にバイトがあった時は、一瞬での合わせができる。イカメタル、ヒトツテンヤ、テップラン等で威力を発揮する。

3.いなして誘導して取り込む
　ストッパーのオン・オフを繰り返すことが即ち魚自身の体力のオン・オフを繰り返させ、疲れることにより早めに魚を寄せることが可能。シーバスゲームではレバー操作でジャンプやエラ洗いを回避することもでき、バラシの減少につながる。

4.ライトラインの使用が可能
　ドラグと異なり一瞬での糸出しが可能なため、ラインブレイクの恐れが減り、よりライトラインの使用が可能となる。

5.ワンタッチスプールのため、ラインチェンジが一瞬で可能
　釣り場の状況やルアーチョイスに応じてその場で簡単にスプール交換ができるため、戦略の幅が広がる。