ゼロ周辺のテンションを自在に操り低活性時の切り札となる異端児“TYPE S”
【追いの誘発力を競技に】 タイプSは異端児である。「攻め」こそ全てと言わんばかりのダイワ鮎ロッド群の中で、あえてVコブシを採用せず、節の長さを生かしてオトリの“なじみ”を優先した調子であるからだ。Fのように泳がせるためではなく、Tのように速いテンポで引くための存在でもないが、スレた野鮎や追いの鈍いときに効果的な、“横スライド”などの操作をもっとも得意とする。そして今回、満を持してタイプSが競技シリーズにラインナップされた。しかも3アイテム。タイプSならではのソフト感を備えつつスペシャルに匹敵するパワーで良型への対応力が高いノーマル90、タイプSシリーズ中もっともパワフルなH90、同時に速さと機敏性を備えたH85である。 ■タイプS ― 瞬発力を高めた“S”へ 競技タイプSを監修するのはもちろん有岡只祐。有岡はダイワテスター陣の中でも、ここ数年もっとも釣りを進化させている存在だ。天然鮎を想定した高速回転の釣りは得意中の得意であるが、一方で、もっともゼロ周辺のテンションにこだわる男でもある。それは勝つために、どんな状況でも釣るために、もがきながら学んできた結論。 「ここ数年、自分の中ではVコブシが全てではなくなってきた。釣れないときのことを考えるとね。だからタイプS。これまでのタイプSはスペシャルとエアだけど、かなり違う味付け。エアはどちらかといえば天然に特化した感じで、比較的小型の魚に対してシャープに小細工ができる。今回の競技は、特にノーマル90が(操作面では)エアに近くてテンポが速く、ナイロン水中糸も使いやすく仕上げている」 そして事実、ノーマル90を使って有岡は宮崎県一ツ瀬川でアベレージ21、22cmを相手に軽く三ケタ釣りを達成している。それも半日で。このロッドは競技シリーズにふさわしい瞬発力とパワーを確実に身に付けていたのだ。低活性時の切り札であるタイプS、それもノーマルタイプにも関わらず、である。
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