■実績の「粘靭ブランクス」はV-JOINTαを得て、次の次元へ進化する。 磯竿の核心はブランクスにある。 他釣種と比べても過酷な自然環境、不利な体勢でのやり取りを余儀なくされる磯釣りにおいてグレが獲れるか否かを左右する最も大きなファクターはブランクス性能にあると言ってよいだろう。近年のリール・ラインの進化は求められる磯竿の要件に変化をもたらした。理想的なのは“曲がってグレを止め、復元力で浮かせる竿”。胴まで曲がるいわゆる「粘り」を持った竿は幾重にもあるが、強さを兼ね備える竿は存在しなかった。ダイワは曲がってからのパワー「靭」について注目し、まさに「粘り」を鍛え「靭」と成す「粘靭ブランクス」として16TOURNAMENT ISO AGSに搭載。新しい磯竿の王道調子として高い評価を得てきた。 NEW TOURNAMENT ISO AGSは発売以来蓄積されたDAIWAのノウハウとテスター陣の意見を基に「粘靭ブランクス」の調子的な側面で熟成を遂げ、『V-JOINTα』という新たなテクノロジーを得たことで大幅に“曲がり”と“強さ”の基本性能を向上させた。『V-JOINTα』によってもたらされた節部のスムーズな曲がりはやり取りの中のパワーロスを軽減、本来ブランクスの持つ復元力を活かしきることでより大きなテンションをグレへ与え続けることを可能とした。 粘りを引継ぎ、強さで超えていく…そうしてNEW TOURNAMENTISO AGSは新たな「靭」を得て次の次元のブランクスへと跳躍進化を果たした。
■スタイルに応じた長さ・調子へのこだわり NEW TOURNAMENT AGSには3種類の長さと調子が存在する。メガトップモデルの50と53、そして競技モデルの51SMT、それぞれ粘靭ブランクスの設計思想は共通であり、磯竿の王道を具現化した調子ながら、使用されるシチュエーションや求められる機能によって最適なものとすべく、こだわりのセッティングを施した。
53モデルは足場の高い磯、本流など仕掛けを自然に流してグレを掛け、竿サバキでコントロールしながらやり取りするスタイルに向いたレングス。沖で掛けたグレとは竿を立てた状態でのやり取りとなり、粘りと共に途中のシモリなどをかわすための高い誘導性能が求められる。NEW TOURNAMENT ISO AGSは竿を立てて絞った際に大きく美しい弧を描く調子を追求。一方で単なる胴調子でなく、手元部に強靭さを与え、守りと攻めを明確にコントロールしながら常に主導権を得たやり取りを可能とする調子を追求した。
競技 (51SMTモデル)
NEW TOURNAMENT ISO AGS 競技は『SMT』のメリットである感度を活かした繊細な竿操作と、素早くそして確実に獲るための新たなレングスを採用。マキエと同調させていく釣りは勿論、仕掛けを止めて掛けるなど指先のような竿操作が可能な調子を追求。掛けるまでは操作性重視の先調子の味付けながら、掛けてからは短くても竿の突っ張り感が無く、細ハリスにも対応できるよう、より早い段階で胴に入る独特のセッティングが施されている。